RPAがもたらすもの。
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RPAとは。

Robotic Process Automation(意訳:ロボットによる業務自動化。)の通称です。
実態はメカニカルなロボットではなく、コンピューターの中のソフトウェアです。業務に応じて、複数のソフトウェアやサイトをまたいで人の手の代わりに入力したり、データをとってきてくれたりするので、「ロボット」ってよばれます。

グリム童話に革を切って用意しておくと夜中に靴を仕立ててくれる小人さんのお話があるにゃ。
RPAロボットはその「小人さん」のイメージにゃ。お仕事を指定に沿って代行してくれるにゃ。
長所と短所。
長所。教えたとおりにスピーディに処理をする。
!人為的ミスの軽減。
!人を単調作業から解放。
!時間削減。
!実務現場で運用。→「ローコード開発」
短所。教えたとおりのことしかできない。
!「教える」必要がある→「ローコード開発」
!複雑な処理は不向き→定型繰り返し業務が得意。
!イレギュラーが苦手→例外処理とメンテナンス。
※RPAは専門知識がなくても「ローコード開発」で「教える」ことやメンテナンスができるようになっています、「ローコード開発」の難易度は下記。
難易度。
★★☆☆☆〜★★★☆☆
RPAに限らず「簡単です。」「誰にでもできます。」と言われたら「詐欺」を疑って!!と言われます。
ただ、多くのツールは「簡単にできるように工夫」が施されています。
ツールとの「相性」に左右されますが、決して「難しく」しようとしている訳ではないのです。
RPAに関しては、
スモールステップと成功体験のバランスがよいので、「好きになる」可能性が高いツールです。
突き詰めると★は何個でも足りませんが、最初から究極を目指さずともカタルシスを感じられるから★2〜3としています。
ロボットに愛着がわくという側面もあり
相性がよければ、「好きこそものの〜」で★のレベルは上がっていく、そんなツールです。
RPAの役どころ。
DX(意訳:デジタルテクノロジーの交差がもたらす革新)をつなぐ「歯車」のような存在。
同時に、RPAのロボットに「教える」作業「ローコード開発」は、「実務」と「IT」という異なる専門分野を仲介します。
※「実務」と「IT」の双方のスペシャリストの「対話」で、テクノロジーは業務に適合する。
石の上にも3年。

新しいことをはじめるには、エネルギーがいるにゃ。
だから、すぐに実感する効果が期待したくなるけれど、そうはいかないと思うにゃ。
それでも、「石の上にも3年。」行動の先には違う未来があると思うのにゃ。

RPAが何か一つの面倒な業務から解放してくれるところからスタートして、その一つの解決が次への道標になって。。。の繰り返しの先に革新が生まれることが期待されます。
小規模事業にとってのRPA。
RPAは当初大企業で浸透しました。RPAツールが高価であったこともあり、それを回収できるだけの大量の定型繰り返し処理がなければ対費用面で導入が難しかった背景があります。
Microsoft「Power Automate for desktop」の無料版の提供をはじめ、小規模事業においてもRPA導入が現実的になった今
小規模事業だからこその使われ方も考えられます。
こころの余白 - 面倒な事務をRPAに任せて「ほっとする」これは数値化されない効果。
ECRS - RPA化のために業務整理をする。実際RPA化に至らずともこの効果は大きい。
人材リソース - 日本の共通の課題。
時間 - 今ある業務のRPA化だけでなく、やりたくても時間が無かった処理をRPAで可能に。
マニュアル活用(たまの業務に関しても)- 年に一度の処理こそRPAに覚えてもらう。
Power Automate for desktop - MicrosoftのRPAツール。ここからスタートを推奨。
詳細は今後コラムに展開。
RPA業務の具体例。
毎日の売り上げを会計ソフトに入力
確定シフトを従業員に送信
サイト巡回(サイト規約準拠)
年賀状のアドレス出力
アンケートのエクセル入力
メールの自動返信
などなど。定型処理、繰り返し処理、マニュアル型処理。
※ただしシビアな確実性を求める処理はロボットに任せず人が行う。
詳細は今後、動画でも紹介。
RPAとは(定義)
定義。
Robotic Process Automation(RPA)は自動化ツールの一種である。
- 複数のソフトウェア、システムを跨ぐ作業ができること。
- 専門的なプログラミング知識がない所からスタートできるローコード開発であること。
- 既存のシステムに並行して構築できること。
が 特徴である。
導入する場所によって「サーバー型 」「クラウド型 」「デスクトップ型」に大別できる。
「サーバー型」は「オンプレミス型」とも呼ばれ、自社サーバーに構築して大量のロボットを一括管理が特徴、高機能で効率的であるがコストや運用面でのハードルが高く大量のロボットを擁する大企業や、高度の機密保持が求められる業務に適している。
「クラウド型」はWebサービスとして提供されるRPA。 クラウド上に構築されたRPAにブラウザでログインする。業務データがクラウドにアップロードされるので、機密性の確認が必要。サーバー管理をしなくて良い分、導入ハードルがサーバー型より低く、コストはロボット数により変動する課金制。
「デスクトップ型」はその名の通り、個々のデスクトップにRPAをインストールする、機密性や性能はインストールされたパソコンの設定にも依存する。導入ハードルは低い。
各パソコン上で動くので総合管理するのが難しいことから、運用思想の上でRDA(Robotic Desktop Automation)と呼ぶこともある。
RPAツールは数十以上あり、上記の型をわたるサービスを提供しているものも多い。コストや業務に相性のよいツールを選択していくのがベスト。
AI(人工知能)と違い、RPAは「予測」「判断」をしない、「教えられた」通りに代行するロボットである。一方、AIのベースは収集されたデータからの「学習」にあり、大量のデータ収集はRPAの得意とするところである。このようにRPAは他のテクノロジーとの親和性が高く、RPAは未来のテクノロジーに融合していくポテンシャルを持っている。